ANAマイレージクラブについて調べました

いきなりですが、私、ここ20年以上、飛行機を利用したことがありません。

なので、航空会社のマイレージサービスについて殆ど分かりません。「……マイレージって、多分、飛行機のポイントサービスだよね? 」お恥ずかしいことに、この程度の知識なんです。

実は、次回、ANAカードを採り上げる予定なのですが、「ANAマイレージクラブ」について全く知らないので、困ってしまいました。

ということで、これを良い機会だと考えて、一から調べてみようと思います。

航空会社のマイルやマイレージってなんですか?

航空会社の飛行機に乗ると、目的地までの距離がマイルとしてもらえます。その貯めたマイルで、好きな航空券と交換できる。というのが基本的なマイレージサービスです。

その他、飛行機に乗らなくても、日常生活でカードの引き落としなどでマイルがもらえたり、貯めたマイルに関しても、航空券以外に使えたり、提携ポイントと交換など、用途も様々です。

航空会社により、マイレージサービスの名称や細かい内容は異なりますが、大体こんな感じのようです。こうして見ると、買い物でもらえるポイントの仕組みとよく似ていますね。

日本国内には、JALとANAのマイレージサービスがあり、それぞれしのぎを削っているようです。より良いサービスを競い合ってくれるのは有り難い事です。飛行機によく乗られるかたは、マイルを貯めるのも楽しみのひとつでしょう。

……ところで、ここで、疑問が浮かびました。

「最近、よく聞く、格安航空会社(LCC)には、マイレージサービスは、ないのでしょうか?」

幾つか調べてみたところ、実施している航空会社もあるのですね。詳しく調べてないので、どの程度の内容なのかは分かりませんが、もともと料金が安いのに、更にマイルが付くなんて、びっくりです。凄いです。

○ ソラシドエア……「ソラシドスマイルクラブ」
○ スターフライヤー……「スターリンクメンバーズ」
○ 春秋航空日本……「スプリングパス」
△ バニラエア……ANAマイレージクラブの提携先
△ ジェットスター・ジャパン……JALマイレージバンクの提携先
× スカイマーク……自社マイレージは無いが、他社の提携に入っている
× ピーチ……なし

ANAマイレージクラブについて調べてみました

ANAは、日本国内線のほかに、国際線はアジアとヨーロッパ、アメリカ合衆国に運航しています。世界最大の航空会社連合「スター・アライアンス」のメンバーでもあります。(ちなみにJALはワンワールド・アライアンスに加盟)

アライアンスとは、企業同士の提携とか同盟という意味のようです。「チーム」とか「組」みたいな感じでしょうか。このスター・アライアンスという航空会社の団体連合の一員であることが、ANAマイルの価値を更に高めているんです。

なぜなら、スター・アライアンスの航空会社を利用すると、ANAマイルが貯まり、貯めたANAマイルを使って、スター・アライアンスの航空会社の飛行機にも乗れるからです。

……ということは、ANAマイルは、ANAの飛行機だけじゃなくて、その他の飛行機でも、ANAのマイルを貯めたり、使ったり出来るんですね。 私はてっきり、ANAだけだと思っていましたから、これは初耳です。

◆ ANAマイルの貯め方

まずは基本となる、「飛行機でマイルを貯める(フライトマイル)」を見てみましょう。

フライトマイル＝搭乗区間の基本マイレージ × 運賃種別ごとの積算率

単純に言えば、「距離×運賃」ですね。遠いほど基本マイレージが多く、運賃が高いほど積算率が大きくなります。

例えば、プレミアム運賃なら150%、旅割は75%、シニア空割だと半分の50%になります。

割引航空券でも、結構マイルが貯まるんですね。旅割で75%も貯まるとは思いませんでした。

国際線の場合は、これは一例ですが、ファーストクラスなら150%、ビジネスクラスは70%～150%、エコノミーは30%～100%。こんな感じです。

そして、フライトマイル以外に「ボーナスマイル」という、クレジット機能の付いたANAカード限定のマイルも存在するようです。(詳しくはANAカードの回にて説明します)

ところで、飛行機以外でも、ANAマイルを貯めることが出来るようです。いわゆる、これが「陸マイル」と呼ばれるものでしょうか。

提携ホテルに宿泊
銀行取引、両替
ネットショッピング(ANAマイレージモール利用)……マイルとショップポイントが両方貯まります。
電子マネー機能付きのカードなら、電子マネー決済時にマイルを獲得
クレジット機能付きのカードなら、カード決済時にマイル獲得

◆ ANAマイルの有効期限

３年間です。買い物系のポイントカードの有効期限は２年間というものが一般ですから、３年間は嬉しいですが、フライトだけでマイルを貯めるのでしたら、よほど飛行機を利用しないと難しいと思います。やはり、クレジットカードで、日常生活のカード払いでコツコツ貯めるのが早道なのかもしれません。

◆ 貯めたANAマイルの使い道

まずは、航空券と交換する場合です。国内線はもちろん、全世界へのフライトも可能です。

【ANA国内線の航空券と交換】

日本全路線で、片道（1区間）または2区間。
必要マイル数……1区間（片道）5,000マイル以上。
３歳未満の幼児は、大人と同じマイル数を利用するか、小児運賃を払えば座席の占有が可能。抱っこの場合は無料。小児は大人と同じマイル数が必要。
家族は登録すれば10人まで利用可能。
普通席のみ。
発行日の翌日から90日間有効。(GW、お盆、年末年始で使えない時期あり)

【ANA国際線の航空券と交換】

必要マイル数……往復で12,000マイル以上(出発地&目的地、時期、搭乗クラスによって異なる)
有効期間……旅行開始日から1年間（発券から1年以内に出発）
子供は大人と同じマイル数が必要。
配偶者・パートナー、2親等以内の家族10名まで可能。
利用できない期間(お正月のハワイ)がある。
最低$70（2015年2月現在）の税金・空港使用料・燃油特別付加運賃など、費用が掛かる。

【スター・アライアンスの航空券と交換】

スター・アラインアンス加盟の航空会社は以下の通りです。これらの航空券は自由に組み合わせて使えます。

ANA、アドリア航空、エーゲ航空、エアカナダ、中国国際航空、エアインディア、ニュージーランド航空、アシアナ航空、オーストリア航空、アビアンカ航空、アビアンカ・ブラジル航空、ブリュッセル航空、コパ航空、クロアチア航空、エジプト航空、エチオピア航空、エバー航空、LOTポーランド航空、ルフトハンザドイツ航空、スカンジナビア航空、シンセン航空、シンガポール航空、南アフリカ航空、スイスインターナショナルエアラインズ、TAPポルトガル航空、タイ国際航空、ターキッシュエアラインズ、ユナイテッド航空。

【提携航空会社の航空券と交換】

組み合わせて使えません。単独のみの交換になります。

エアドロミティ、マカオ航空、エティハド航空、ユーロウィングス、ガルーダ・インドネシア航空、ジャーマンウィングス、ハワイアン航空、ジェットエアウェイズ、フィリピン航空、ヴァージンアトランティック航空。

【スター・アライアンス&提携航空会社の条件】

必要マイル数……往復15,000マイル以上。
シーズンによる必要マイル数の変動なし。
子供は大人と同じマイル数が必要。
有効期間……旅行開始日から1年間（発券から1年以内に出発）

【ANA SKYコインに交換】

つい、格安航空会社(LCC)の安いチケットと比較しちゃうと、航空券以外の使い道を考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ANA SKYコインは、ANAホームページで航空券や旅行商品の支払いに利用できる電子クーポンです。

1マイルからANA SKYコインに交換でき、10コインから(10円分）使えるので、あまりマイルが貯まっていない方でも、有効期限内にマイルを使い切ることができる便利なコインです。

ANA SKYコインの有効期限は１年間。ANA国内線の航空券、ANA国際線の航空券、国内・海外の旅行商品の支払いに使えます。

ANAマイルからANA SKYコインへ交換する場合、カードの種類や会員ステイタスで交換率が変わります。大体ですが1.7倍～1倍程度となっています。年会費無料のANAマイレージクラブカードだと、1.2倍～1倍と交換率も低いです。

他社の提携ポイントからANA SKYコインへ交換も出来ます。

永久不滅ポイント、フォートラベルポイント、アプラス、エポスポイント、ケイタイde安心、nanacoポイント、Oki Dokiポイント、ダイナースクラブリワードポイント、Gポイント、PeX、ネットマイル、ラブリィポイント、ベネポ。

【ANA利用券(クーポン)に交換】

こちらは、10,000マイル(10,000円分)からの交換になりますが、駐車場やホテルの食事、ゴルフ場、テーマパーク利用券、ANA提携ホテルの宿泊など、航空券をはじめ、宿泊や機内販売商品などの支払いに利用でき、用途も広いです。

【提携ポイントへ交換】

お使いのANAカードの種類によりますが、提携ポイントに交換することも可能です。

スターバックスカードへ入金、iTunesギフトコード、Edy、iD バリュー、TOKYU POINT、メトロポイント、Suica、楽天スーパーポイント、Tポイント、nanacoポイント、JRタワースクエアカード、JRキューポ、ヤマダポイント、セブンカード/アイワイカードポイント、タカシマヤポイント、マツモトキヨシ現金ポイント、カエトクマネー、ショップ de ポイント、μstarポイント、はやかけんポイント、ICい～カード電子マネー（伊予鉄道）、京成カード（京成グループポイント）、エムアイポイントなど