みずほマイレージクラブの特典

前回に引き続き、みずほマイレージクラブについての考察です。

みずほマイレージクラブでは、その取引内容の判定によって「うれしい特典」が付与されます。

その条件をクリアすると、ATM手数料が無料になるなどの特典が与えられるので、口座を持っている方は、是非入会するようにしましょう。

その条件と特典についてですが、三菱UFJ銀行はステージごとに3つに分けられていましたが、みずほ銀行の場合も同様に分かれています。

条件

  1. みずほ銀行・みずほ信託銀行の各種預金(円預金[普通〔無利息型を除く〕・貯蓄・定期・財形]など)の月末合計残高および、みずほ銀行・みずほ証券のMMF・MRFの月末合計残高が10万円以上
  2. みずほマイレージクラブカード(クレジットカード)の利用
  3. みずほ銀行・みずほ信託銀行・みずほ証券の資産運用商品(投資信託[MMF・MRFを除く]・金銭信託・外貨預金[特約付き定期預金を含む]・公共債・株式など)の月末残高がある
  4. みずほ銀行の借り入れ(住宅ロ-ン・カードローンなど)の月末残高がある
  5. みずほ銀行・みずほ証券のNISA口座を持っている

それぞれに細かい注意書きもありますが、条件としてはどれか一つをクリアしていれば良いので、それほど厳しいものではありません。特に最初の預金10万円以上というのは、三菱UFJ銀行がATMの時間外手数料無料の最低条件にしている預金30万円に比べても、かなりハードルが低いものでしょう。

その次の、クレジットカードの利用に関しては、最低額が特に指定されていませんし、公共料金とか携帯電話の利用代金などでもいいわけです。それだと、毎月決まった日に引き落としが行われますから、預金残高だけ気にしていれば大丈夫です。仮にその月の利用がなくても、判定月から1年間遡って10万円の利用があれば、カードを利用したことにしてくれるという、ある意味太っ腹な条件です。

ただ、前回書いたように、カードにクレジット機能のついていない人は、この条件をクリアできませんから、何が何でも月末には10万円以上の預金を残しておかないとなりません。常識的に考えて、株や投資信託をしている人でクレジットカードを作れない人はいないでしょうが、なんらかの理由で作れない人は、月末10万円の最低ラインだけは死守しましょう。

取引状況の判定は月末に行われますが、特典の利用期間は翌月ではなく、翌々月になるので注意が必要です。希望していれば判定結果がメールで送られてきますが、現実問題として、判定結果をいちいち頭に入れておくのも面倒です。ですので、特典が付与されないことがないように、気をつけたほうが賢明でしょう。

さて、最低条件は上の通りですが、取引条件によってサービス内容がさらに良くなるものがあります。内容は他行宛振込の無料特典なんですが、大雑把に捉えると、50万円以上の預金があれば、月1回は無料、500万円以上の預金があれば月4回までは無料になります。

他行宛振込の無料特典のご利用回数について

みずほ銀行ATM・イオン銀行ATM(*1)・みずほダイレクトご利用時の他行宛振込手数料が月1回まで無料 (*2) (*3)

下記のうち、いずれかひとつのお取引を行っているお客さま

みずほ銀行・みずほ信託銀行の各種預金(円預金[普通〔無利息型を除く〕・貯蓄・定期・財形]など)の月末合計残高および、みずほ銀行・みずほ証券のMMF・MRFの月末合計残高が50万円以上(*4)
みずほ銀行・みずほ証券のNISA口座開設済

みずほ銀行ATM・イオン銀行ATM(*1)・みずほダイレクトご利用時の他行宛振込手数料が月4回まで無料 (*2)(*3)

下記のうち、いずれかひとつのお取引を行っているお客さま

みずほ銀行・みずほ信託銀行・みずほ証券の資産運用商品(投資信託[MMF・MRFを除く]※・金銭信託※・外貨預金[ 特約付き定期預金を含む]※・公共債※・株式※など)の月末残高がある(*4)
※「投資信託・金銭信託・外貨預金・公共債・株式」の商品には、お客さまにご負担いただく手数料等コスト、ならびに元本割れなど商品性にかかわるリスクがあります。
投資信託
外貨普通預金
外貨定期預金
みずほ特約付き外貨定期預金(対円取引)
みずほ特約付き外貨定期預金(クロス取引)
みずほ特約付き円定期預金
みずほ金利特約付き外貨定期預金
公共債

みずほ銀行のお借り入れ(住宅ローン・カードローンなど)の月末残高がある
みずほ銀行・みずほ信託銀行の各種預金(円預金[普通〔無利息型を除く〕・貯蓄・定期・財形]など)の月末合計残高および、みずほ銀行・みずほ証券のMMF・MRFの月末合計残高が500万円以上(*4)
みずほマイレージクラブカード(クレジットカード)年間100万円以上ご利用(*)
*判定月から遡って1年間のクレジットカードご利用額が100万円以上の場合

◎無料回数以降の他行宛振込手数料は、上記表に記載された所定の手数料となります。

*1イオン銀行ATMでお振り込みの場合、所定の振込手数料・時間外手数料が引き落とされますが、翌営業日付けで、引き落とされた手数料がお取引口座に返金されます。
なお、競走事業電話投票制度用専用口座の残高確定時には、キャッシュバック金額が反映されない場合があります。
*2 無料特典の回数は、毎月1日から末日までのご利用回数が対象となります。特典のご利用期間(お取引条件を満たした月の翌々月第1営業日からその翌月第1営業日の前日)と異なりますので、あらかじめご了承ください。
*3 無料特典のご利用回数は、みずほ銀行ATMご利用時の確認画面や明細票でご確認いただけます。また、みずほダイレクト[インターネット/モバイルバンキング]・インターネット残高照会でも「うれしい特典」のご利用回数をご確認いただけます。
*4 みずほ銀行は「みずほ信託銀行」「みずほ証券」とは別法人です。本案内は「みずほ信託銀行」「みずほ証券」の商品をご案内するものではありません。なお、一部「みずほ銀行」・「みずほ信託銀行」・「みずほ証券」のいずれかでのみお取り扱いしている商品がございます。

なかなか厳しい条件かなとは思いますが、合計残高に10倍の差があるのに、振込手数料無料回数は4倍の差でしかないというのも面白いですね。どういう基準なのか確認したいところですが、あまり意味がなさそうなので放っておきます。

普段振込をしない人、ご家庭にとっては、あまり意味の無いことかもしれませんが、仮に月に1度決まった場所に振り込む予定があるという方は、他行への3万円以上の振込手数料が通常だと1回432円、年間にすれば5,000円以上の出費になりますから、月にたった1度でも馬鹿に出来ません。そういう方は、頑張って50万円以上の預金を残しておきましょうということですね。

さて、振込手数料に関しては、本当は別項で考察する予定だったのですが、サービス内容が多岐にわたっているので、なかなか一筋縄ではいきません。ただ、今回はあくまでATM手数料無料を主眼にしていますので、以上の事柄をまとめて締めたいと思います。

まとめ

みずほ銀行でATM手数料を無料にする方法

  1. 平日8:45から18:00の間に、みずほ銀行、イオン銀行ATMを利用する。
  2. 平日8:45から18:00の間に、PatsatATMを利用する。
  3. みずほマイレージクラブの「うれしい特典」の条件を満たして、みずほ銀行ATM・イオン銀行ATMを24時間利用する。
    (注)はじめてみずほマイレージクラブに入会(登録)する場合には、特例として入会の同月からその翌々月までは、取引条件を満たしていない場合でも特典を利用できる。
  4. 同じく、「うれしい特典」の条件を満たして、コンビ二ATM(イーネット・ローソン・セブン銀行)を月4回まで利用する。

結果的に、ATMの時間外手数料を無料にするには、みずほマイレージクラブへの入会は必須ということです。くどいようですが、みずほマイレージクラブには、『入るとお得です』ではなく、『入らないと絶対的に損』ということなんですね。入会して失うものはおそらく何も無いと思いますので、まだ入会してない方は検討をお勧めします。それでは、これ以上勧めて回し者と思われてもなんですので、今回はこの辺で。

 


みずほ銀行 公式
URL:https://www.mizuhobank.co.jp

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